これが当事務所の高断熱住宅phase2の第1号住宅。それまでの住宅も高断熱高気密で、当然、次世代省エネルギー基準をクリアしてきました。しかし、phase2からは、より断熱性能を上げることに取り組み始めました。とにかく暖冷房のエネスギー負荷の少ない家を造りたかった。日本人はエネルギーを消費しすぎてますからね。性能をあげることで、環境にも家計にも負荷が少なくなります。この家のQ値1.33です。1.0を下回っていませんが、換気が3種換気を使用してもこの数値となれば、結構いいほうでしょ。屋根セルロース400ミリ(K値0.1W/m2k)2階壁HGW200ミリ(K値0.19W/m2k)21階壁硬質ウレタン100ミリ(K値0.24W/m2k)となっています。1階がコンクリート造、2階が木造のハイブリッド構造です。それと、ヒートチムニーといって外部の熱を遮断したり、取り入れたりするための温室も備えています。高断熱性能+ヒートチムニーが秋田の気候にマッチした住宅です。もちろん、内装材ほか、仕上げ材は県内産のもの、国産のものを多用していますので、自然素材系の造りになっているのはいつも通りです。

case39「泉の家」平成18年9月完成 秋田市泉